海の日の八ヶ岳のつづき

何とも、賞味期限切れのレポになってますが、ヨロシクお付き合いくださいませ。

赤岳山頂で最高の展望を味わった後は、そこから続く横岳→硫黄岳への縦走路を進みます。
鎖場の岩登りなど、不安も感じていた箇所もありましたが、赤岳の登りと同様、全く問題なく通過、その後、なだらかな山容の硫黄岳までも順調に進むことができました。
雨ですべりやすくなっている場合などは、十分に注意が必要だと思いますが、幸い天候にも恵まれ、楽しい雲上散歩ができました。

ただ、人の多さで渋滞に巻き込まれることもしばしば。
これ自体は覚悟もしていたけど、待つ人と、進む人のコミュニケーションがイマイチ取れない時がつらかったです。
急登の場合など、登り切った先が見えない場合、上からどんどん人が降りてきて、「あと、どれ位いますか?」って聞いても、「まだまだいっぱい」とか言う人がいました。。
基本的に登山は登りが先というルールがありますが、状況によると思うので、それにはこだわらんけど、そのコミュニケーションってどう?って思いました。
ただ、下は待つだけ。
「後、何人位いるよ」とか、「かなり数がいるので、どこかでストップしましょうか」とか、何かしら、登りと下りでのコミュニケーションが必要だと感じました。

こういう事があると、危険はない場所なのに、コミュニケーション不足で進んでしまった為に、足場の悪いところで、待つことになって事故になったり、危険な場所で無理なすれ違いをする状況が生まれてしまうと怖いなぁ・・と考えてしまいます。

人が多い時期に行く時は、こういったことも覚悟して行かないとダメなのですよね。
ただ、同じ山に登る同士なのだから、最低限のコミュニケーションを取り合って、お互いの安全を確保するような状況をつくることも大事だと思いました。

そういう状況も少なからずありましたが、基本的には順調に歩くことができた縦走路。実は地図に載ってた横岳を過ぎてからの蟹のヨコバイにビビリまくってましたが、「どこやった?」と拍子抜けする始末。
っていうか、ほんまに通ったんでしょうか?
知らぬ間に楽しかった岩場も通り抜けて、硫黄岳に続くゆるやかな道に入ってました。

この後、硫黄岳山荘で食事をしたのですが、八ヶ岳の小屋のお手洗いは本当にキレイな所が多いですね。天望荘も、硫黄岳山荘も、GWに行った黒百合ヒュッテのお手洗いも、とってもキレイだった思い出があります。

硫黄岳山荘のトイレの手を洗う場所には、ハンドソープまで置いてました!基本的に山では石鹸類を使わないようにしてますが、小屋が置いてくれているなら!と、泡でゴシゴシ手を洗わせていただきました。
もちろん、お手洗いは有料ですが、価値あるなぁ!と気持ち良く利用させてもらいました。

お手洗いのない場所でテント泊することもあるので、そんなに気にしてないですけど、やっぱりキレイだと嬉しいし、記憶によく残ってますね。^^

食事の後は、少しだけ登って硫黄岳山頂に到着。
非常に広くてなだらかな山頂ですが、ここの爆裂火口跡はすごい迫力でした。断崖絶壁となって鋭く切れ落ちている部分を目の当たりにすると、何だか吸い込まれてしまうような錯覚に・・。
こりゃ、近寄りすぎたらアカンわ!って思いました。

こんな感じで、赤岳、横岳、硫黄岳と楽しい縦走歩きができました。
天気は、硫黄岳に到着した頃に、変な雲が出てきたりしてましたが、雨にも降られず行者小屋まで帰ってくることができました。
そして、やっぱ、夏山は早い時間に動くのがベストだなぁと実感した日でありました。9時過ぎにガスが出始めてましたもん。。
何にせよ、朝5時前に出発して帰ってきたのは13時。コースタイムを大幅に超えた8時間程の歩きでしたが、高山植物なども拝みながら、ゆったりと楽しむことができました。
この日も、のんびりとした午後を過ごし、早めの就寝。

最後の日は、荷物を撤収し、中岳道ルートを経て阿弥陀岳山頂、その後、御小屋尾根ルートで美濃戸口の車まで帰るルート。
この御小屋尾根のザレ場の急登が結構きつかったですが、途中からは、歩きやすい登山道で問題なく降りてくることができました。
・・が、この御小屋尾根の途中から、虻が大発生。まとわりつくだけなら、まだいいのですが、刺すというか、噛むというか、とにかく痛いのが嫌!!
歩きながら、「痛い!」っと叫びながらの下山。常に10匹ほどの虻に囲まれながら歩き、時には痛みを伴い、止まると更に集まってくるので、止まれない。。

もう、ほんまにうっとうしかった。

お陰で、コースタイムより早く車まで帰ってくることができましたが、もう、あれはヤダ。
夏山でも虫は多いですが、これほどの虻に追いかけ回されたのは初めてで参りました。

八ヶ岳 改め 虻ヶ岳。

標高の低い樹林帯では、長袖&長ズボンをオススメいたします。




































「今回役に立ったもの」
何だか、今更って感じもしますが、「ninja strap」です。メッセンジャーバッグに使用されるバックルを使用した伸縮自在のカメラストラップということで、発売してすぐに購入したものの、短くした時に余ったストラップが微妙に邪魔だったり、大きな荷物を持ってる時に伸縮しずらい事もあり、イマイチ使い勝手よくないなぁと思ってたんですが・・今回、空荷の縦走時にすごい役に立ちました。
いつもは、岩場になると、カメラはザックに入れるか、ゴンゴンぶつけても仕方ない・・と諦めるかのどっちかだったのですが、このストラップだと、登る前にキュッと体に密着させると、多少の急登で体を動かしても、カメラが揺れて岩にぶつかることも少なく、登りの邪魔になることもありません。
以前は、カメラを守るために、片手でレンズ部分を持ったまま登る時がありましたが、今は、ほとんど野放し状態。基本的には固定された状態になってるので、両手も空いて安全です。
しかも、そのまま写真も撮れます。
ザックに入れずに持ち歩いたまま岩場を登れるのは、本当に便利。
他のシーンでも、役に立つことは多いと思いますので、気になる方はどうぞ。→「ninja strap」

「今回見た花々」
高山植物は全くわかりませんが、今回は撮った写真の名前を調べてみました。


間違ってる可能性大です。知ってる方は教えてくださいませ。
花は知識も興味もないのですが、ちょうど横岳に向かってる時に、すれ違った若い女性に「ウルップ草咲いてましたか?」って聞かれて、「全くわかりません・・」と答えるしかなかったのが、何とも残念でした。
お話するきっかけにもなったのに、これからは地図に書いてあるお花位は調べて行こうかと思います。
ウルップ草・・奇跡的に写真は撮ってました。(笑)


何だか、ダラダラと長くなりましたが、良い天候に恵まれて楽しく登れた南八ヶ岳。
次に来る時も、こんな青空に迎えてもらえますように・・。

おわり

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海の日の八ヶ岳のつづき” に6件のコメント

  1. Unknown
    いいなー!青空!そして展望!
    羨まし過ぎる!
    もっと大きな写真で見たい気もするけど赤岳の山容が素晴らしいですv

    このルート意外に怖くないの?高所恐怖症でも大丈夫?
    行ってみようかな?行ってみたいな!と思いました。
    でもこれ以上の天気ってなかなか無さそうだからガッカリしそう^^
    抜群の天気の時にチャレンジしたいと思います。

    確かにこれじゃVさん出る幕ないわな(爆)

  2. Unknown
    虻の話が一番ぞっとしました(笑)

    硫黄岳の爆裂口はほんとスゴイですよね!
    爆発前は赤岳より高かったなんて説もあります。

    硫黄岳は午後になるとガスがでることが多いので注意が必要です。
    方向が分からなくなって爆裂口に落ちてしまう事故があるみたいですよ・・。

    天気も良くて最高の南八ヶ岳でしたね!

    綺麗な写真がいっぱいで楽しかったですv
    ワタシも山に行きたくなりました!

  3. コメントありがとうございます!
    ☆バロンパパさん☆

    >>いいなー!青空!そして展望!
    何か、切実や~。。^^;
    レポ、拝見させてもらいました。
    ほんまに、ガスガスだったんですね・・。
    最後、納得の方の出現に大笑いしましたよ。(笑)

    ただ、大天井からの星空はほんまにすごい!!
    ほんま、すごい!!
    天の川くっきりだし、月の写真も、めっちゃ幻想的です。
    大天井、めっちゃ行きたいです!

    って、コメント欄ないから、ここで感想書いちゃいましたよ。^^;

    にしても、ミミズバレって、痛そうやなぁ。。
    今頃、新しいザック探してそう。(笑)

    話題を八ヶ岳に戻しまして。

    このルート、高度感のある場所はほとんどありませんでした。
    私、高度感を感じたら手が震えるんですけど、今回は一度も
    震えませんでした。^^
    適度な岩登りも楽しいコースだったので、機会があれば是非!
    行者小屋泊なら、24キロ担いで行けますよ。(笑)

    Vさん、ここで出る幕なかったから、表銀座行ったんやな。
    にしても、あんな美味しいポーズの素材持ってたんですね~。
    今度、ください。(笑)

    ☆あいパパさん☆

    虻は、ほんまに勘弁してほしいですー。。

    ツアー登山状態ですよ、常に、虻・ホーリー・虻・私・虻の順番で
    歩いてました。^^;
    もう、痛いのがねー。。
    虫除けも、全く効かなかったので、ご注意ください。

    >>爆発前は赤岳より高かった・・
    へ~!!
    そういう話もあるんですね!
    でも、納得できそうな跡ですよね。
    恐ろしいけど、引き込まれます。

    ガスが出て踏み込んじゃうのわかります。
    あの山頂の広さは気持ちよいけど、ある意味怖いですよね。
    自分が来た方向も全くわからなくなりそう。
    道は問題なさそうだけど、冬は特に怖そうですね。

    なんか、天気も良かったし、ほんとうはもっと良い写真が撮れてると
    思ってましたが、適当な写真が多くて、すいません。><

    次は、もうちょっと丁寧に頑張ります!

  4. Unknown
    いやぁ~命からがら今常念から帰還しましたw
    天気よくて最高ですね
    私が山行ったら。。。どうなるんだろう。。
    山での星景みてみたいなぁ

  5. Unknown
    鎖場久しぶりに見ましたw
    あと、夏山の渋滞もw

    それにしてもこの展望と空の抜け具合は、上に登らないと拝めないのだよねぇ。

    僕は、渋滞嫌いだったので、低山歩きばっかりだったけど……。今にして思えば、もっと登っときゃよかった。
    カメラは最近あれこれ考えて1キロ前後のセットを目指してます。メグちゃんなら、まずK-xだ^^

  6. コメントありがとうございます!
    ☆Vさん☆

    あれ??常念から、もう帰ってたんですか??
    あのまま、上高地にいたでしょー!
    何度も、お見かけしましたよ。(笑)

    ボランチさんが、ほんとうに山に行ったら。。
    考えると怖いですね。(笑)

    あ、でも、徳沢の時晴れてましたよねー!
    意外と晴れて星景見れたりして!!

    今年も予定してるのかな??

    ☆サンさん☆

    どうもです!
    今日まで休みなのに家でダラダラしとります。

    鎖場は歓迎ですが、渋滞はちょっと勘弁してほしいですよね。^^;

    確かに、3000m級からの展望は魅力的ですよね。
    低山の魅力もあると思うけど、特に夏は高い山がいいです。。
    もう、近畿の低山は暑くてたまらん。。

    そうそう、K-xも欲しいなぁと思った時があったんですけど、
    そのまま流れてしまいました。
    1キロ前後のセットだと、何かと便利そうですね!

    サンさんの、あれこれ考えた内容気になるなぁ。。
    また、記事にしてください!^^

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