13時半頃、蝶ヶ岳ヒュッテに到着すると、既にテントが10張程ありました。テント場は、広くはないけど、平坦な場所が多くて快適。目の前の東側には安曇野の町が見下ろせ、西には穂高連峰、南には富士山まで拝めるという魅力的な展望を持つテン場であります。

到着した時は、ガスが広がってて、噂の展望はちょっとわかりづらい。それでも、西側の穂高連峰はギリギリ見えていて、槍・穂高連峰の展望は北アルプス随一という言葉に似合う景色が広がっておりました。
テントに居ながら槍の展望が楽しめるように北西の方向を向いてテント設営後は昼ごはん。この日は唯一持って来てた生肉、鳥のせせりを塩胡椒で味付けして食べました。ビールにも合うし、やっぱ肉って美味しい。＞＜
満足のランチを終えたらテントでダラダラ。寒くなってくると、どうもテント内に引きこもってしまいますね。。その間に、テントも増えてきて、どんどん賑やかになる蝶ヶ岳テン場。
賑やかな声に混じって、小さな子供の声も聞こえてきて、「どっから登ったんだろ～、子供なのに凄いなぁ」なんて思ってたら、どうやら私達のテントの隣にファミリーさんが設営されてる様子。
何気なく、テントの窓から外を覗いたホーリーが・・
「なぁ、あれ・・、もしかして」
寝転がってた私はガバッと飛び起きて窓の外を覗くと、去年涸沢で偶然の出会いをしたあの家族じゃないですか！
思わずテントシューズのまま、外に飛び出し大声でお声かけしちゃいました。＾＾；
っていうか、同じテン場に泊まるだけでもすごい偶然なのに、こんな隣にテントを張るなんて！運命としか考えられません。（笑）
でも、自立式じゃないテントの設営中に手を止めさせてしまったことは未だに反省。ごめんなさいでした。

その後、後で乾杯しましょう！ということで、再びダラダラと過ごす2人。
でも、蝶ヶ岳のテン場はテントに引きこもってる場合じゃなかったのです！夕暮れ時の西の空も感動モノだったし、夜も翌朝も凄かった。（笑）
ちなみに左の写真は夕焼け＆雲海の風景です。LightBoxにしつこい程アップしてますので、良ければ見てくださいね。＾＾

やはり、蝶ヶ岳のテン場は凄かった！と素直に感動いたしました。

それはさておき、夕暮れショーが終わってからは、あの家族のテントを強引に押しかけて乾杯タイム。
前室に座布団なども用意していただき、2人で快適に過ごさせてもらいました。ご家族は全員インナーの中。っていうか、どれだけ広いの？ニューテント！そして、どれだけ荷物持って上がるの？あの家族（笑）
ホント、お話しながら衝撃盛りだくさんでした。（笑）
ワインから、ハムから山の上とは思えないご馳走をたくさん頂いた上に、8時ごろまで居座ってしまって本当にすいませんでした＆ありがとう＆ご馳走さまでした！
こういう偶然の出会いって、何だかパワーをもらった気になりますね。＾＾
来年は一体どこで出会えるのでしょうか。（笑）

宴の最中も、気温はどんどん下がり、前室の内側もすっかり凍結する程の寒さとなっておりました。そして、お開きの頃には夜空には満点の星で天の川もくっきり。
眠さに負けて写真は撮れなかったけど、あの家族との出会いがなければ、きっと7時ごろに睡眠してたので、見れなかった景色。8時まで起きてるきっかけをくれてありがとう、あの家族。（笑）

その後、夜中に起きて星撮影に挑戦するも、やはり8時位がベストだった気がします。次は欲望に負けないように頑張ろう。＾＾；
そして早朝は朝焼け＆日の出。
嬉しいことのオンパレードですが、睡眠不足になる蝶ヶ岳でもありますね。

そして、日が差してきたら快晴の青空。
下山するだけではもったいない程の天気で、空気も澄み切ってて周りの山の展望もサイコー！
お山の朝は早く、8時ごろになるとすっかりテントも減っておりましたが、我が家は気にせず、青空の下で朝ごはんを食べて、とにかくのんびり過ごします。
最近、バタバタと過ごす朝が多かったので、蝶のテン場に泊まった日の朝はのんびり過ごせるように、下山3時間のみの行程にしたのが大正解でした。

その後、あの家族と記念撮影をし、別れを告げて下山開始。
蝶ヶ岳から三股の道は、予想以上の展望のなさ。歩き始めてすぐに樹林帯に入り、たまに木の間から常念岳が拝める程度。
トレイルとしては、少し急登の場所もありましたが、難所もないので、きっと挫けることなく登れそうな道だと思いました。
展望がないのは寂しいですが、植林ではなく、自然が深く残った樹林帯を歩くのも好きな私。たくさんの木々に囲まれて、マイペースに歩いてる時って、めっちゃ気持ち良いのです。＾＾
この下山のトレイルも、同じ様な道で快適に下ってくることができました。
コースタイムぴったりで駐車場まで帰ってきた時は、ほどよい疲れでしたが、気持ちは充実。
見所満載な蝶ヶ岳を満喫して帰ってくることができました。＾＾

ま、下山して何よりしたいことって風呂なんす。ってことで向かったのは安曇野市穂高温泉健康館。もっと近くに別の温泉があったけど、ちょっと規模が大きそうだったので、ツーリングマップに「こじんまり」って書いてあった、コチラを選びました。
予想以上にこじんまりした外観でしたが、湯質はメッチャ良かったので大満足。山から下りた後のお風呂ってなんでこんなに気持ち良いのでしょう！本当、大好きです。
その後は、行った温泉から程近い石松庵というお蕎麦屋さんで昼食です。
やっぱ信州と言えば蕎麦。いつもは岐阜から入る北アルプスですが、今回は関西からだと遠回りの長野から。せっかく信州に来たんだから、帰りに蕎麦食べる！って決めてました。

かと言って、お店を決めてた訳じゃなく、たまたま見つけて、美味しそうな雰囲気だなぁって入ったお店。林の間の駐車場に車を止めて、少し歩いていくと、お店が見えてきます。とってもキレイな外観。ちょっと森の中を歩いて、お店に近づいていくような雰囲気もマルです。
店の中にはいると、内装も落ち着いた雰囲気でとってもキレイなんだけど、メニューを見て驚き！
1番安いザルそばが1200円という高値設定。。天ザルに関しては3000円近いのもあり、チェーン店の安い居酒屋で飲みながら、ご飯食べれるやん！って突っ込んだ位です。（笑）
でも、せっかく来たし、文句言わず食べましょう！ということで、注文したのは鴨ソバ。お値段は1800円也。お味はもちろん美味しかったです！しかも、量が多くて満腹になりました。
まさに「ある意味、不味かったら怒るで！」という値段設定＆店構えなので、相応のお味でございました。＾＾

安曇野の町は、主要道路を少し通っただけですが、面白そうなお店がたくさんありました。時間がなくて寄れなかったけど、ドレッシング屋さんとかも、行ってみたかったな。
お山帰りだと、どうも寄り道が面倒になっちゃうので、登山じゃなくて、ゆったりオートキャンプでも来てみたい町だなぁと思いました。＾＾
ま、ちょっと遠いのが難点ですが。。

その後は、長いドライブを覚悟して長野道から家路につきます。高速に乗っている間、左手には南アルプス、右手には中央アルプスがキレイに見えておりました。普段からこの景色を見て過ごしてるなんて、羨ましい環境ですね。
この後は、バッチリ渋滞にもハマり、8時間かけて大阪まで帰るという快挙。＾＾；
もう、ほんと疲れました。＞＜

登山の初日もグッタリして、帰りの渋滞もグッタリでしたが、嬉しい出会いもあり、初めての縦走も体験し、憧れの常念岳の頂上を踏み、蝶ヶ岳のテン場では素晴らしい展望に恵まれて、思い返せば楽しかったことばかり！
常念小屋までのツライ歩きはすっかり喉元を過ぎております。＾＾

そろそろ冬の時代ですので、行ける場所も制限されてしまうけど、またこんな青空の下で歩けたらいいな。＾＾

おわり

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