冬の明神平でテント泊 その2

明神平の続きです。

初めての雪山でのバックパッキング。夜は寒さに凍えることもなく快眠することができ、満天の星空なども拝めた翌朝。意気揚々とピークアタックに出掛ける2人ですが、やはりガスにまみれた出発時。
前日の夜に、翌朝の天候が良ければ薊岳へのピストン、良くなければ国見山に行こうと話してた訳ですが、日の出と共にガスに埋もれた明神平。
もちろん行き先は国見山へ。
国見山までは、水無山というピークをひとつ越えて往復75分ほどの短いルートとなります。
ちなみに、薊岳までは往復2時間半位。ま、これは無雪期の標準コースタイムなので、ウチの場合、雪のある状態では1.5倍位を目安にした方が良さそう。。

出発は8時。まだ下から登ってくる登山者もおらず、前日の貸し切り状態のままの明神平。
スノーシューいるかなー?って期待したけど、やっぱ必要なさそうな雰囲気。せっかく持って上がってきたので使いたい!って気持ちもあったけど、結局アイゼンを装着して歩き出しました。
前夜降った雪はトレースを隠す程でもなく、誰もいないけど国見山までのトレースはバッチリ残っておりました。

ガスが出てましたが、展望がないだけで、トレイル上の視界は良好。
途中までは、見通しの利く尾根道を登りますが、途中からの樹林帯はキレイな樹氷の森でした。
氷ノ山のようなモンスター樹氷はありませんが、控えめながらも、ひっそりと咲く樹氷の花が曇り空を忘れさせてくれます。

その後、順調に国見山に到着し、歩いてきた道をUターン。途中に見つけていた展望スポットで軽い休憩を取っている間に、北の方から少しずつガスが晴れてきた様子。
その後、歩いていくと、どんどん晴れてくる空!そして、ピーカンの青空!
さっきまで、曇りでもこれだけ霧氷がキレイだったらいいよなーなんて、会話しながら歩いてたのに、「青空サイコー!」ってゲンキンなもんです。

やっぱねー、この白い世界には、真っ青な空が似合うんですもの。

その後、景色が開けた尾根道に戻ってくると、朝からでは考えられないほどの晴天が広がっていたりと、更にテンションは上昇!
その変わり、太陽の日差しもキツクなり、霧氷のボリュームは少しずつ下降気味。
そんな状況もあり、朝は曇りで出発して、途中から晴れのパターンが、霧氷も青空も堪能できて良いよねー、という強引な結論に至りました。
うん、ただ自分達の行った日が最高だと思いたいだけですけど。(笑)

そして、あっという間のピークアタックが終了。ゆったり、まったりと歩いてきたので明神平に戻ってきたのは10時半でした。

その後は、テントの外で雪上ランチ。思わずビール飲みてー!っていう気候でしたが、昨日飲み干してしまったので、水で我慢。><
ご飯を食べた後は、寝転がって、青空にきらめく溶けはじめた樹氷を見上げながら、ウトウト。何とも心地よい時間でございました。^^

すっかり堪能した後は、下山準備。
色々減って、少し軽くはなったけど、やはり重いもんは重い!
しかも、国見山まで空荷同然で登ってきたので、更に格差を感じるわけですよ。^^;

そして、今回痛感したのが、外付けの道具達について。
ザックの中には入れられないので、私のザックの外には、アイゼン(ケース入り)、スノーシュー、ピッケル、三脚、リッジレストが装着されていたのですが、これが結構危ないのですね。。
狭い樹林帯の間を抜けて行く時や、背の低い木々を通り抜ける時に、注意しないと引っ掛けてしまうので、注意が必要なんですが、下山時に渡渉のために張られているロープに2回も引っ掛けてしまうというミスを犯しました。

一度目は、スノーシューのバックルの引っ掛け部分にロープが上手いこと絡まり、動けなくなる。。でも、この時は渡渉前の広い場所だったので、何とかクリア。

でも、二度目が問題。
渡渉の途中、しかもかなり滑りやすくなってる状態の場所でピッケルがロープに絡まる。
自力では外せず、先に対岸に到着したホーリーに、右向け!もっと、かがんで右向け!回って!とか指示してもらったけど、外れず、結局後ろから歩いてきた別のハイカーさんに外してもらいました。(汗)

しかも、この時に焦ってしまい、少し外れやすくなってたレンズフードへの注意力が途切れ、下の川へポチャン。(泣)

そんなレンズフードより、自分の不安定な状態が怖くて更に焦ってしまいました。。
ハイカーさんに絡まったロープを外してもらってからも、通常ここから岸に上がるんだろうという場所に木が倒れて狭くなっており、荷物を背負った私はそこからは上がれず。
結局、ホーリーに引き上げてもらう羽目に。。

自力で歩けないなら単独で登るべきではないと思っている私自信が、自分の不注意で他の方に助けてもらい、同行者の手を借りなければ登りきれなかったことが、何ともお恥ずかしい。。そして、モーレツに反省。

冬山に行くなら、外付けの道具のことも、もっと考えてパッキング、歩行するべきなんだと、改めて勉強させられました。

そして、渡渉の途中でロープを外してくだっさったオジさん、本当にありがとう。

そして、うまく滝壷みたいな場所にとどまってたレンズフードを滑りやすい岩場を越えて取りに行ってくれたホーリーも、ありがとう。

まだまだ経験不足で、色んなミスがあり、たくさんの人に助けてもらう事も多い私です。
あぶなっかしいと思われる部分も多いかと思いますが、少しでも経験して、勉強をして、安全で楽しい登山をして行きたいなぁと思ってます。。
みなさん、これからも暖かい目で見守ってくださいまし。。

























反省もしたけど、青空&樹氷はキレかったな!

おわり

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冬の明神平でテント泊 その2” に7件のコメント

  1. 思いがけない晴天でしたね
    朝の重たく垂れこめている鉛色の空が
    急速に晴れていったんですね。
    思いがけない好転で樹氷も眩しく青空に
    映えていますねぇ~

    私も来シーズンは雪の明神平でテン泊して
    みようかな~

  2. Unknown
    なんだ。つまんない天気だな(爆&ウソ)

    よい天気になったんですね~よかった(本心ですよ)
    テント泊で曇天~晴天って理想的な展開じゃないですか。
    記事中のテントと繊細な樹氷の写真・・・最高ですv羨ましいです!
    前日からの晴天だとこの写真は撮れなかったわけだし
    翌日のハイクも華があります。
    劇的だし結果OKでしたね。
    やはり日頃の行いかな?^^

    明神平・・・行ってみたくなりましたv

  3. コメントありがとうございます!
    ☆tekapoさん☆

    何か、青空が広がっていった瞬間はすんごい嬉しかったですー。^^
    ほんと、朝からは考えられないほどに、急速に晴れていって、
    変わりやすい山の天候がありがたい方に、転がりました。^^v

    日帰りもいいのですが、やはり、泊まってしか見れない景色もあるもん
    だなーって実感です。

    次は、朝日とか、夕方の空とかも、堪能してみたいです。。

    テカポさんも、是非是非、来年はテン泊、行ってみてくださいねー。

    ☆バロンパパさん☆

    >>なんだ。つまんない天気だな(爆&ウソ)
    イェイ!!^^v
    そう言われるとテンション上がるなー!^^

    いやぁ・・ほんとに、こんなに青空になるなんて、日々良い行いばっかりしてる
    甲斐がありました。(笑)
    最初はどうなることかと思いましたよ~。><
    2人で、「バロンパパさんにこの曇り空の写真見られるの嫌やなー。」って言いながら
    歩いてました。(爆)

    >>記事中のテントと繊細な樹氷の写真・・・最高ですv
    あー!嬉しいなー!
    すっかり、調子に乗ってしまいそうですが、罠ですか?(笑)

    とか言って、ほんと、ずっと晴天だと、雪解けダラダラのテン場になってた気がします。
    積雪も少なかったし。
    タイミングよかったかも。^^

    でもね。
    仮想北奴で行ったんですけど、気温も思った程は下がらず、あんま参考にならんかったー。
    だって、ザックに入れてる水が凍ったんでしょー。
    ちょっと、想像できなくて、ブルブルします・・。

    ちゅうか、この暖かさ、天候といい、今期まだ行けるのか、不安だなー。。

    >>明神平・・・行ってみたくなりましたv
    お!!
    西にロング滞在できそうな時に、一泊どうですか??

  4. http://piyosukeikka.naturum.ne.jp/
    こんちわ~(^^)

    とても学びの多い山行だったんですね~こうやって経験値が上がっていくんだろうな~と感心致しました(^^)

    そう言えば剣山からの下山時に長女のスパッツから少し出ていたグルメットの紐が鹿除けネットに絡みついて転倒したことがありました~崖際なら危なかった~(@_@)

    我が家も外付装備には気をつけたいとおもいます(^^)

  5. コメントありがとうございます!
    ☆piyosuKe-papaさん☆

    珍しいタイトルだなー。
    間違えましたね。(笑)

    自分で経験すると、よく理解して経験値にすることができるなーって思います。
    大きな事故につながらずに、うまく経験できればいいな・・と思うんですけどね。。^^;

    >>そう言えば剣山からの下山時に長女のスパッツから少し出ていた・・
    わぁー、何も無くてよかったですね。
    ほんと、一歩間違えてたら!とドキッとしますね。。

    外付けの道具にしても、何にしても、なるべくスッキリ収めることが理想的なんでしょうねー。
    もしくは、その上からザックカバーなどで、保護したりとか。。

    今年、まだ行けるかどうかわかりませんが、次に行ける時は、経験を生かしていきたいと
    思います!

  6. こんばんは
    レンズフード回収できたようで何よりです。
    ホーリーさんに二次災害がなくて良かったです!

    そうそう外付けの道具はワタシも分かります。
    山の帰りは荷物が減ってるはずなのになぜかザックに入らなくて(笑)
    面倒なので外にぶら下げることが多いです。
    気をつけますww

    ピッケルなんか何かに引っ掛けると一人じゃムリですよね。
    ちょっと違いますが岩場の下りとかでザックのお尻がひっかかると
    ドンっと押された形になるので怖い・・。

  7. コメントありがとうございます!
    ☆あいパパさん☆

    コメントありがとうございます。^^

    レンズフード、流れていかなくて良かったです。。
    ほとんど、諦めてたんですけどね。。
    ま、ホーリーの二次災害は、空荷で行ってくれたし、
    無理は絶対にしないタイプなので、多分大丈夫かな。。

    一番危険なのは、こういう時の私なんですよね。。
    すぐパニックになるタイプ。。^^;

    外付けは、微妙ですよねー。岩場だと、ぶつけてボロボロになるし、
    あ、そーいえば前に、この場所に行った時に、外付けしてたサンダル
    落としたんだった!

    一度、痛い目見てるのに。。馬鹿ですねー、私。

    ピッケルは手ごわかったです。
    上手に、外れにくくしたねー!っていう程、がっつり絡まってました。^^;

    何だか、こんなふがいない私で天狗岳登れるのか・・と不安になるけど、
    天候見て挑戦してみます!

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