アラスカ旅行記 バックカントリーへ出発

いよいよバックカントリー開始です。ライリークリークで一晩を過ごした翌朝、11時出発のバスを予約していたので、早めに起きて撤収し、駐車場にてパッキング。
ベアコンテナ(BRFC)に食料、たばこ、日焼け止め、薬用リップ、クッカーなど匂いが出そうな物を詰め込むものの、予想以上に小さくて、入れるのに苦労しました。^^;更に、熊が掴めないように、円柱型になってるコンテナをザックに入れてのパッキングが非常にやりずらかったようです。(ホーリー談)

11時前に、ライリークリークキャンプ場前の駐車場に到着。15分ほど遅れて到着したバスに乗り込み、目的地のサベージリバー周辺に向かいます。
バスの運転手にユニット4でのバックカントリーであることを伝え、自分の降りたい場所を告げると、その場所で下ろしてくれます。
私たちは、サベージリバーにあるキャンプ場で下ろしてもらうように、伝えて席に座りました。座席は自由です。

1時間ほどのバス旅でしたが、途中でマッキンリーが見えたり、座り心地とは裏腹に眺めは抜群。
更に、このバスを7時間~8時間乗って進んでいくと、前記事にも書いたワンダーレイクキャンプ場などがあり、もっとマッキンリーが大きく見えて、もっと素晴らしい景色が広がるようですが、今回は、公園内から1時間ほど進んだサベージリバーまで。
この奥に行かないと、デナリに来た意味がない!と言われる方もいますが、バスに揺られて絶景を見るよりは、自分の足で歩いて見れる景色の方が魅力的・・だと思うことにしました。(笑)

ちなみに上のがBackcountry Information Centerで購入した地図。クリックすると大きくなるので、興味のある方は見てください。この黄色の線は買った時からあるものではく自分で書きます。BICの壁に貼ってある大きな地図を見ながら、自分で線を引いて、どこまでがユニット4の境界線なのかを理解するわけです。

サベージリバーのキャンプ場前でバスを下りて、いよいよバックカントリーの開始です。ゲイターを装着し、飲み水の用意もバッチリ、GPSのセットもバッチリにしていざ出発。

歩きながら、パーミット取得時に教えてもらったこと、ビデオで見たことなどを思い返します。
いくつか、挙げてみますね・・

●食事中に熊が現れた時は、必ず全ての食べ物をBRFCに収納して、その場を離れます。熊は走るものを追いかける習性があるので、絶対に走ったりせず、ゆっくり後退する。
熊は人間が食べ物を持っていることを知らないので、絶対に食べ物を置いて逃げないこと。
人間が食べ物を持っていることに気づくと、人間を襲うようになります。

●グループで歩く時は、踏み後を残さないように、バラバラになって歩く。ただし、見通しの利かない藪の中を歩く場合は、一列になって歩き、声を出して、動物を遠ざける。
熊は不意に出会うと、驚いて襲ってくることがあり、熊鈴などは、歩いてる間ずっと鳴っているので、あまり効果がなく、やはり、嫌いな人間の声が一番効果的だそうです。

●テントは見晴らしの良い場所に設営し、テントと食料と調理場はそれぞれ100m離すこと。(三角形の位置)
テントは風上に設営する。
●食事中は、動物の発見を早めるために、向き合って食べること。

●排泄物は、水場から30m~60m離れた場所で、15cm以上の穴を掘って埋める。使用済みのトイレットペーパーは、ベアコンテナに入れて持ち帰ること。

●テントを撤収するときは、キャンプ後は残らないようにする。設営するために、動かした岩などがあれば、元に戻しておく。

●川などを渡渉する場合、太ももまで水につかる場合はグループで一列になり、肩などを持ち合いながら進む。単独の場合は、渡らないようにする。

●渡渉する時にはザックをすぐ脱げるようにウエストベルトを外して歩く。

などなどです。

この公園内だけではなく、できるだけ自然を残すように、自然の中でも動物の危険を回避するために過ごすヒントがたくさんありました。
非常に興味深く、日本に置いても、自然の中で過ごすことが多い私にとっては、とっても勉強になりました。
ちなみに、この映像はDVDで何カ国語が用意されているようです。英語圏でない人が中途半端に理解したままパーミットを取得することを避ける為でしょうが、この国立公園の徹底ぶりはスゴイなぁと感心してしまいます。
アラスカの他の場所でもあったり、日本でもよくありますが、「説明したからこっちの責任はない」とか、形だけの説明で責任逃れするような中途半端さではく、徹底的な教育で全員を理解させて、自然を守るという意志が伝わりました。
だからこそ、ありのままの自然が残る今のデナリ国立公園があるのだと思いました。

そんな事を考えながら、バックカントリーを歩いてた訳ですが、どこもかしこも素晴らしい景色!
まさに、紅葉シーズンで真っ赤に燃える草木が広がっておりました。
ただ、徒歩で壮大な風景の中を進んでも、景色があまり変らない。^^;
同じ様な写真が多いですが、是非見てください。↓↓
























バックカントリーは、まだまだ途中ですが、今回はこの辺で・・。
次回に続きます。

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アラスカ旅行記 バックカントリーへ出発” に3件のコメント

  1. ワイルドすぎる~
    あまりにも風景が広大過ぎて、無人の荒野に
    足を踏み入れるバックパッカーの存在が、
    これでもかって言うぐらい小さく見えてしまいます。

    湖の畔からの紅葉のグラデーション 
    これもまた絶妙な色合いですね。
    一面の赤い絨毯を敷き詰めた上に小さく見える
    針葉樹の木々。遠近感が麻痺しそうな景色です。

    これがアラスカなんですね。
    こんな風景を見ながらテントを張り、夜空を
    仰ぎ、朝を迎えるなんて・・・・
    想像するだけで体が痺れそう~

  2. Unknown
    ありのままの自然が残るバックカントリー。。。
    写真で見ているコチラがグッと感動するぐらいだから
    生で見た日には卒倒モンやね~^^b
    ホントすんばらしい!!

    パーミット取得の際に教えられた心構えは、なにかと考えさせられるね。
    教えられるとナルホド納得!
    でも、怖いほど具体的。 実際そうでないとアカンのよね^^ 
    人間が動物の領域を侵すことなく自然を満喫するには不可欠なことなんよね^^b

    次回レポも楽しみにしてますよ~♪

  3. コメントありがとうございます!
    ☆tekapoさん☆

    こんにちは~。

    ワイルドですよね~。(笑)

    あれほど、広い景色は今まで見たことがなかったので、
    すごく驚きました!

    南では、まだ早かった紅葉も、デナリまで上がれば、
    キレイに色づいてました。
    鮮やかだったので、今でも鮮明に覚えてます。

    >>一面の赤い絨毯を敷き詰めた上に小さく見える
    針葉樹の木々。遠近感が麻痺しそうな景色です。

    さすが、言葉の使い方が素敵ですよね~。
    代わりに文章書いてほしいくらいです。(笑)

    >>テントを張り、夜空を仰ぎ、朝を迎えるなんて・・・・

    私達も、最初はそう思ってたんですけどね。。^^;
    続き、お待ちくださいませ~。(笑)

    ☆じゅんじゅんさん☆

    こんにちは~。

    ありがとうです~。

    実際、目の前で見たときも、圧倒されました。
    めっちゃ、広くて、目さえ良ければどこまでも見えそうやったわ。
    アフリカの人とか、めっちゃ目がいいやん。
    あれって、わかる気がするわ。
    あれだけ、見晴らしの良い場所で遠くの動物探してたら、目が鍛えられそう!
    って、何の話?(笑)

    今回、このバックカントリーに入ったことで、ほんと勉強になってん。
    動物に対する心構えとか、少しでも、影響を少なく自然の中で遊ばせてもらう
    方法も少しわかった気がします。

    次回レポもよろしく。
    想像以上に、ヘタレな2人が見れるよ~。(笑)

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